ちょっちアスカちゃん、その4
「いったーい!」
アスカはまたしても強烈な痛みに襲われた。
「いたい、いたい、いたい、いたい」
苦痛に歪むアスカの顔、額からは脂汗。
「うぐ・・・むむむ」
歯を食いしばるが息が荒い。
ゴロゴロゴロゴロゴロ!
あまりの痛みの為に転がりまわる、まるで辺り一面を平地にするように。
「痛い、痛い、痛い、いた〜〜い!」
転がる前方には、アスカを攻撃した使徒が立っている。
「くうう・・・このアスカ様が不覚だわ」
自分に悔しがるアスカ、使徒は平然と見下ろしていた。
「くっ!」
攻撃された場所を押さえ、痛みを和らげようとするが一向におさまらない。
「アスカ大丈夫!」
苦しがるアスカを心配し駆け寄るシンジ。
「ふん!大丈夫よ。こんなのなんでもないわよ」
強がるが痛みはまだ続く。
「で、でも・・・」
「いいからあっちにいってなさい」
邪険に追い払う。仕方なく言う通りにするシンジ。
(あ〜あ、またいっちゃった。本当は心配してほしいのに・・・・・)
自分の言葉に悔やむ。
(私ってバカね・・・・・)
瞳から一滴の涙・・・・
「クエ〜」
スリスリスリ
「ペンペン・・・」
痛がる姿にペンペンはやって来て、痛みを和らげようとさする。
「ありがとう、まったくこの私が小指をぶつけるなんて、ドジ踏んじゃったわね」
スリスリスリ
「クエ〜」
「アスカ、これで冷やすといいよ」
「シンジ・・・・」
シンジは冷やしたタオルを持ってきて、アスカの小指に当てた。
「・・・ごめんね、さっきはひどい事言って」
「いいよ。痛いのは僕だってわかるから」
快晴のお昼、ちょっとへっぽこなアスカと、それを心配するシンジとペンペンの姿。
今回は足の小指です。本当にぶつけると痛いですね(^^;)
短いし最後はLAS入っているし、最近はコメディーばかり描いていたので、原点に戻りほのぼのを描きました(これもコメディーかな?)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION ちょっちアスカちゃん、その4